転換期、3の法則についてー人間関係の変化に焦らないためにー

雑記

今日は「人間関係における転換期に訪れる“3の法則”」についてお話ししたいと思います。

人との関係において、「なんとなく変化を感じる」「急に距離が縮まった/離れた」など、節目のようなタイミングに出会ったことはありませんか?

私自身、プライベートや仕事において人との出会いと別れを繰り返していく中で、人との関係性の変化を幾度となく経験してきました。

アスリートの指導を10年近く経験し、トレーニーのみならず様々な関係者方の人の心の変化に目を向け続けた結果、ある法則があてはまることに気がつきました。


人間関係は、出会ったその日からずっと一定というわけではありません。
共に過ごす過程で関係が深まったり、逆に少し距離を感じたりすることは、誰しも経験があるはずです。

私は、それらの変化は、偶然ではなく「ある法則」に従って起きることが多いと考えています。
それが3の法則です。


「3の法則」とは、次のようなタイミングで関係性に変化が現れやすいという考え方です。

  • 3回目
  • 3日後
  • 3週間後
  • 3ヶ月後
  • 3年後

つまり、「3」という数字の節目に、関係に何らかの転換が起きやすいということです。
これは恋愛でも、職場でも、友人関係でも見られます。


例えば、恋愛でよく言われるのがデートは3回目が勝負というもの。
これは、3回目になると相手への印象や信頼感が積み重なり、より深い関係へ進むか、それとも距離ができるかの分岐点になるからです。

3回目のデートで起きる変化

  • 手をつなぐ、キスをするなどの身体的な距離感の変化
  • 初めて本音を話すような、感情的な距離の変化
  • なんとなく「この人と合う/合わない」と感じ始める

これは偶然ではなく、関係性が徐々に熟してきた結果として表れます。1回目、2回目と異なり、3回目となるとこれまで状態から変化が生じるということを念頭に入れてください。


恋愛やプライベートとは異なり、多くの人が日常の大半を過ごす「学校」や「仕事」も、実は人間関係の変化が起こりやすい場所です。
そしてここでも、「3の法則」はしっかりと当てはまります。

特に新しい環境に入ったとき――入学、入社などの節目から約3ヶ月後、大きな転換期になりやすいのです。

学校生活や仕事で現れる「3の節目」

  • 入学・入社から約3ヶ月後(7~8月頃)に「なんだかしんどい」「合わないかもしれない」と感じやすくなる
  • 初めは緊張感と期待で頑張れるが、3ヶ月で慣れと疲労が出てきて本当の課題が見えてくる
  • 周囲との人間関係も、「なんとなく距離が縮まった」「逆に壁を感じる」など、変化を感じやすくなる

この時期は一種の“心理的な山場”ともいえますが、それはごく自然なこと。
「みんな3ヶ月目でつまずくものなんだ」と知っておくだけで、心がぐっと軽くなります。

また、小学校〜高校は3年で卒業を迎え次のステージへステップアップします。仕事については昨今では転職への考え方のハードルが低くなっていますが、3年目から仕事の本質が見えてきたり、次の大きな課題への挑戦が始まるタイミングであることが多いです。


たった3日でも、人の気持ちは微妙に変わります。
初対面で感じた印象が、3日後には変わっていること、ありますよね?

  • 緊張が解けて、少しずつ本当の自分が出てくる
  • 最初の期待が少し落ち着いて、冷静に相手を見られるようになる

このように、緊張がほぐれていくことで、素の自分が出てきます。一方で相手も素の自分を出してきます。したがって、3日目になると徐々に関係性が移り変わっていきます。

3週間、3ヶ月経てば、もっと変化が出る

3週間もすれば、お互いの生活スタイルや価値観の違いが少しずつ見えてきます。
3ヶ月もすると、マンネリや慣れ、期待と現実のギャップが出やすくなります。

このように、時間が経つと、冷静に相手を見ることができるようになっているので、当初は光り輝いていた相手の姿にも影があることに気が付きます。
そして徐々に今まで目を向けていなかった部分に注目することが可能になります

このことから、3ヶ月目に入ると場合によっては関係性に亀裂が入り始めたり、傷ができたりすることが多いと考えます。
ただ、これはこれまでの変化をたどるとお分かりいただけると思いますが、ごく自然なこと。
いつまでも相手の良い面、光り輝いている面ばかり見ているのではなく、多角的に相手を知ろうとしているということ。
その結果、当初抱いていた相手への印象と実際に関係を築いてようやく気が付く現実とのギャップによる心の変化です。
ですからその心の変化にどのように対応していくかが重要です。


大事なのは、「変化が起きるのは自然なこと」だと知っておくことです。

  • 「なんだか最近、関係が変わった気がする」
  • 「あの人の態度が違う…」
  • 「自分の気持ちが揺れてる」

こうした変化を感じたときに、「何かが間違っている」と焦るのではなく、ああ、3のタイミングなんだな」と思ってください。

それは成長のサインかもしれませんし、関係性を見直すきっかけでもあります。

また、「あの人、最近変わった」と、よく耳にしますが、確かに何らかの出来事によって人は変わります。しかし、「自分の相手に対する見え方も変わっていっている」ということも頭に入れておくと変化に対するネガティブな驚きも少なくすることができます。


「3の法則」は、単なる迷信ではなく、人間関係の中で起こる自然な流れを捉えた考え方です。

  • 3回目、3日、3週間、3ヶ月、3年
  • そのタイミングで関係は変化する
  • 変化に敏感になることは大切。でも、慌てる必要はありません

むしろその変化を節目として受け入れることで、もっと穏やかに、柔軟に人と関わることができるようになります。

私自身、たくさんの人と関わっていく中で、関係性の変化の場面を何度も経験してきました。その「あれ?」と思うタイミングで相手とゆっくり時間をとって対話します。
そうすることで、お互いの考えをすり合わせ、雨降って地が固まり、以前より強固な関係性を築くことができます。
もちろん中にはどうしても合わないというケースもありました。そんな時は、無理しないことです。

焦らず、落ち着いて。
人間関係は、時間とともに“育つ”もの。
「3の法則」を知って、少しでも心が軽くなったなら嬉しいです。

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